2016年頃に、東京・九段下のうつわ屋『花田』で行われた陶芸家・イムサエムさんの個展で購入した5寸の安南手の染付輪花皿です。うっすら青みがかかった灰釉をベースに見込みや胴に絵付けがされた味わい深い逸品です。何よりとても使い勝手のよい大きさかと。開店直後にソールドアウトとなった幻の器ですが運良く買えた作品で未使用（自宅保管品）でしたが、この度コレクションを放出することとしました。
カンボジアから来日して40年以上経つ、人気作家のイムサエムさん。安南手を基調とした作風の器はどれも東南アジアのおおらかさを備えた親しみやすく美しい作品です。安南手は、下絵に描いた呉須が流れる様に滲ませるのが特徴。焼成の際に自然に流れた呉須の絵柄が華麗で美しく、器に盛った料理を更に美味しく見せてくれそうです。

新品未使用品。直径約15cm×高さ約3cm